勉強に引き寄せの法則を使うことはできるのか?




恋愛やお金については沢山引き寄せの法則の使い方が研究されていますが、勉強に引き寄せの法則を使うことはできるのでしょうか。勉強にというのは、具体的に「資格試験勉強」などにです。今資格の勉強中で、疑問に思ったので少し考えてみることにしました。

引き寄せ×勉強で何を引き寄せたいのか?

軽く調べると、よく出てくるのがアレです。合格後をイメージしてイエーイみたいな。わかりやすいけれど、これが得意な人はどれだけいるのでしょうか?正直、理想の恋人を妄想してきゃあーって思うより難しい気がします。なんでだろう。

「私が「東京の有名大学に合格する!」という引き寄せのためにしたことは、それが現実に叶うという強烈な思考を築いたことです。寝ている時間以外の起きている間中、私は常に合格発表のシーンをイメージし続けました。
この、合格発表のシーンから逆算していくわけです。そうすると、今現在自分が置かれている状況というのが、中の下のレベルの学校に通い、その中でさえも劣等感に苛まれているダメな高校生という悲惨なものであっても、耐えられるようになるのです。」

-「大逆転!暗記が出来ない悲惨な劣等生が、引き寄せの法則を使って有名大学に現役合格した話。」より引用

合格発表のシーンを想像し続ければ本当に合格するんだろうか。

自分が受験勉強していたときのことを思い出すと、合格発表のシーンなんて全然想像できませんでした。

まず、どうやって合格発表されるかというと、携帯の画面で合格ですって桜の背景で出てくるというまあシンプルなものなんですけど、これがわかりません。合格してみてはじめてこの画面を見ることになり、へえーこうやって発表されるんだーって知るので、兄姉でもいないとこの画面がでてくることさえ知りません。

しかも重要なのは、勉強している時は「受かったら嬉しいだろうなあ、えへ☆やったー!ってさけぶのかな」みたいなこと考えてましたが、実際は全然違いました。やったーエヘ☆というように喜んだのではなく、脱力して安心系というか、受かってたけどあれみたいな疑念系だったりもしました。つまり、私の場合、試験合格においては、引き寄せの法則で大前提となる「引き寄せた後の気分の想像」が間違っていたのです。

「引き寄せた後の気分はこうだろう」という想定がまず間違っている

大学院で2回経験があるのでそのときのことを思い出すと

  1. 勉強始める前:「受かったら、やったー!これで思う存分研究できるぞー!って思うはずだ!」
    試験直後:「ほぼ受かっているに違いない。そうだ。そうに違いない。平常心平常心(能面)」
    合格発表時:「ふう、受かってたよかった(脱力)」
  2. 勉強始める前:「今回は手本にならなければならない相手がいるから絶対に受からねば、なんとしても今回で受かるぞ。受かった時は受かって当然のはずだ!受かったら「よっしゃ、受かったぞ!見たか!」ってガッツできるはず」
    試験直後:「えー、努力はしたけどわかんねーや、もうなんとでもなれよできることはやったよ…(達観)」
    合格発表時:「うは…私しか受かっていない…なんだこれは…よ、よかった…。あれ、ってことは一緒に受けたKちゃんは落ちたんだ…あっちのほうが英語よくできたはずなのにどこに差があったんだ(心から喜べず謎の疑念)」

という感じでした。

勉強を始める前は、受かったら「やったー」とか「ガッツできる」とか思っていましたが、実際の場面では脱力したり、合格より合格基準に疑念が湧いたりと、勉強中からすると合格直後の様子は想定外です。これじゃあ、引き寄せた後の気分に近づくことで効果を発生させる引き寄せの法則は使えないのでしょうか。

試験直前に勉強した分野がまるっと出題されて「大勝利」した子の例

この間、大学受験直前に一緒に何が出るかを山勘を賭けてそれがまさに当たって合格を決めてきた子がいました。その子とのやり取りのことを思い出して、もしかして、勉強されたことが出題された様子を想像してよっしゃ!って思うことなら引き寄せられるのではないか?と思ったのです。

  • 「よし、何が出るか3つ賭けよう。それを今日帰って勉強して、明日出たら、1つ当たったら1皿餃子をおごろうじゃないか」「じゃあ、オリエントと、東南アジアとー…」
    →彼女は過去問で出ていないが出る可能性の残る分野から、自分が出たらありがたい分野を3つ挙げた。
  • 「オリエントでてくれたらめっちゃ嬉しいんですけどね。こないだローマでてるしワンチャンあるっすよ!オリエントなら好きだしいけるし」
    →オリエントが出た時のわくわく感が既に伝わってきた。
  • 「東南アジアこないだばりばり勉強したから出てくれれば今ならいける気がしなくもないじゃないっすか」
    →出てもいけるという出た時の肯定感が伝わってきた。

結局、オリエントと東南アジアがでて、その日の世界史の試験の直後に「大勝利www」と送られてきました。もしかしたら、合格発表の場面を想像するよりも、勉強したものが出てやったー!いけるいける、わかるわかる!というシーンを想像するほうが引き寄せがうまく働くのかもしれません。

おわりに

恋愛やお金に関しては引き寄せの法則が使いやすいのではないかなと思います。なぜなら、想像する気分と結果の気分がズレにくいからです。こんな彼氏が居てこんなことしてくれたらこんな気分になるだろうな~、こんな旅行にいくことができたらこんな気分だろうな~など、割とわかりやすい気がするし、大きくズレるとは思いません。

しかし、勉強に関しては、受かってヤッター!の場面が引き寄せたい結果なのだとしても、本当の感情は、受かったはぁよかったゲーム解禁しよ、かもしれません。でも、この脱力してよかった終わった感を最初から想像していると勉強する気力が失せます。始まる前から終わった時の脱力感を想像してたらいますぐ脱力したくなってしまうじゃないですか。

そう考えると、勉強したものが出た!知っているものが出た!解くことが出来た!という感情のほうがシンプルだし外れないのではないでしょうか?…というわけで、自分の身で実践してみたいと思いました。

ABOUTこの記事をかいた人

綵夏(サイカ)

 2014年の夏に「抑うつ状態の適応障害」と診断され、治療を始めました。熱中症でぶっ倒れて救急車に乗ったことがあります。現在は新たな環境で別のストレスに悩んでいます。
苦手なことを一生懸命頑張らなくても、得意な好きなことでもうるさく言われないくらい稼げて、趣味に理解のある人とパートナーになれて幸せな人生を送りたいなあと思って試行錯誤の日々を送っています。
 他人の気持ちに敏感すぎる人(HSP&HSS)。敏感だけど外交的で好奇心旺盛なタイプで、引きこもりたいけど孤独なのは寂しいからイヤなのです。