世界は厳しいのでしょうか?いつも自分を苦しませてくるのでしょうか?人生はハードモードなんでしょうか?世間は世知辛いのでしょうか?…多分、自分がそういうメガネをかけて世界を見ているからそうなっているんだと思います。
前回の記事では、トラウマやコンプレックス、毒親の教育が精神疾患を引き起こす間接的な原因になっているんじゃないかと書きました。今回は、引き続き自分が適応障害になったときに使った手法について話したいと思います。自分もまだ解決していないけど、前よりマシにはなっているので…
自分の中に「ねばならぬルール」がどれくらいあるか
適応障害と診断された直後の一週間の中で、私は日記に「世界は自分が思っているより優しいんだけど、今日も自分で「ねばならぬルール」で苦しんでしまった」と書いていました。
「ねばならぬルール」というのは、「○○しなければならないという決まり」のことです。私は昔からいろんな人に言われたことをしっかり、他人のふりみて我がふり直せ、と思って取り入れてきたこともあり、自分の中に「○○しなければならない」と「○○してはならない」が沢山規定されてしまっていました。
まず、そういったルールがどれくらいあるか書き出して「気付く」ことが大切だったのです。自分は無意識で、オートで、長年それを使ってきているので、違和感も感じなくなっていたのです。
「しなければならない」「してはならない」を見つけるコツ
まず、朝起きるところから確認します。朝起きて、布団から出て、部屋を出て…こうした行動を確認していきます。この時、すでにしなければならないルールは存在していますか?しないと怒られるから絶対にやらなければいけないという決まりはありますか?私は沢山存在していました。親に叩きこまれたルールです。
- 部屋を出る前に必ず寝巻きから着替える
- 部屋を出る前に必ず布団を整える
- 部屋を出る前に必ずカーテンを開ける
- 部屋を出る前に部屋の空気を換気する
- 部屋を出たときは必ず電気を消す
- 部屋を出たら廊下では必ずスリッパを履かなければならない
- 部屋を出たら家族に「おはようございます」と丁寧語で挨拶しなければならない
- 部屋を出た後の挨拶は大きな声でしなければならない
- 調子が悪くても部屋を出て着替えて通常通りの行動をとらなければならない
- 歯ブラシの水は必ず払ってから立てなければならない
- 洗面所では必ずスリッパを履かなければいけない。履いていない場合は廊下に戻って履いてから戻らなければならない
- 洗面所の水道はどんなに栓が緩かろうが水が漏れていた場合は最後に使った人がちゃんと閉め忘れたせい
- 一度着替えたらどんな格好でも再び眠ってはいけない
- 箸を持ちながらテレビの方を向いてはいけない
- ごはん粒は必ず全てとって完食する
- ご飯を残すのは作ってくれた人に失礼
- ご飯を残すのは恵まれない子供達もいるのに贅沢だ
- 忘れものがないか確認してくる母親に反抗してはいけない(あなたのためを思って言っているのに親不孝ねみたいに言われてしまうから)
などなど、書き出してみるといくらでもありました。いやー恐ろしい。
ぜひとも書き出して欲しいのは「必ず」「絶対」のような強制力のある言葉がついてるものに注目したり、「贅沢」「失礼」など自分を責める言葉がついているものです!私の場合は朝部屋を出るまでだけでいっぱいありすぎて大変なことになりました(笑)
こうやってルールを書き出してみると、いかに毎日「ねばならぬ」を遂行するためだけに神経をすり減らしているかがわかります。自分が何に対して無意識に神経をすり減らしているのかを調べることが第一歩だと思いました。