私は長い間、自分はおかしいのだと思っていました。例えばこんなことを言われていました。
「どうしてそんなに考えるの」
「そんな細かいこと考えなければいいのに」
「気にしすぎ」
「忘れればいいのに」
「なんでそんなこと気にするの?」
だから私はずっと自分がおかしいのだと思って、もっと自分を矯正しなければと思い続けてきました…
結局、限界がきて、適応障害で休養をとることになって、自分のこれって何なのだろうって調べていった結果、HSPにたどり着きました。
適応障害について
私は2014年7月に適応障害と診断されました。
2014年4月から新たに環境が変わったので、要するに、周りと合わなくてストレス過多でだめだったのです。
周りの環境は、まあ、なんといいますか、成果主義の男性社会でした。
関係ない仕事はできるだけ他人に押し付けて、自分の本務にどれくらい力を入れて成果を出し続けていくかみたいな場所なのです。
元々、マイペースどころかゴーイング・マイ・ウェイを極めた変人ばかりが集まっている場所であるのに、気風がそうなので、他人を気遣える人はボロボロになるか大成功するかの二択のような環境でした。
気合でなんとか動いていましたが、体温調節がうまくいかないのと、胃の調子が悪くなって気持ち悪くなってしまって、最終的には真夏に駅のトイレで動けなくなって救急車に乗りました(苦笑)
しかもフラフラだったので一人で歩いて帰れなくて、家族に病院まで迎えに来てもらったのですが…
うちの家族に電話した時の一言目はとんでもなかったです。
動けなくなって病院に運ばれた人間に言う言葉なのでしょうか…(遠い目)
正直深く傷つきました…(苦笑)
家族は、大したことないと思ったようです。一過性のもので、休めば治って一人で帰ってこれる程度だと思っていたのです。
気力もなくて病院にそのまま残ろうかと思ったくらいですが、大病院だったので、早く会計して出てくださいという感じでして…なんとか根気強く説明して来てもらい、腕に捕まらせてもらって帰りました。
それ以来、元の環境に戻ろうと挑戦してはやはりダメを繰り返し続けています。
周りは割と、休めば治るのだと思っています。ガソリン切れの車だと思っているのです。
うつと違うのはそこなのです。おそらく、原因があり続ける限り、戻っても繰り返してしまう。環境に適応できない。
自分を矯正することはできなかった
私は、自分を騙しながらなんとか生きていこうとしていました。
自分が変わるしかないんだ、そう背水の陣で自分を追い込み続けて、業績を出してきました。
でも、だめだった。どんなに頑張っても、努力し続けてもだめだった。適応できなかった。
まだ周りは休めばなんとかなると思っています。でも、違う。
私はここにいたらずっと苦しいままなんだってわかってしまったのです。
悲しいことに、うちの家族は、「どこへ行っても同じだよ」と、現在のキャリアを続けていくことを望んでいました。
割と昔からよく言われていました、この言葉は。「どこへ行っても同じだよ」って。
周りのせいにして甘えたことを言わず、まずは自分で頑張ってみろという意味なのでしょう。
…どこへ行っても同じだよ、という言葉は、つまり自分に原因があるからどこへいこうと問題はまた表面化してくるってことですよね?
わからんでもないです。例えば自分が男性恐怖症であれば、環境をかえても男性がいれば再発するのでしょう。
しかし、それでもいまよりずっとマシで、いまよりずっと自分の性質に合ったことができる場所だってあるはずだと思えたのです。頭では思えたのですが、心がついてこなかった。
どこへ行っても同じなら死にたかったけど、周りが苦しむと思うと死ねなかった
でも、どこかでずっと自分はもうだめかもしれない、どこへいくにも自分を変えなきゃいけない、いままで努力し続けて来たのにまた努力し続けなきゃいけないなら、やっぱり死んだ方が楽かもしれないと思って、何度もどう死ぬのが一番痛くないかをシミュレーションしました。
ただ、私は、親友が20歳のときに急死したこともあって、いきなり大事な人がいなくなったら、残された人が深いダメージを負って何年も動けなくなることを知っています。
だから、私が死んだら私と同じ苦しみを味わうだろう人が最低でも必ず何人かいることがわかっていて、顔が浮かぶのです。あの長い付き合いの後輩は、私が死んだらきっとすごく苦しむだろうなあ、と思ったら死ねなかったのです。
死んで誰かを苦しめるくらいだったら、自分が一番苦しくってもよかった。そうするしかなかった。
あるとき、ネットの海をさまよっていたら、そういう気にし過ぎの人間が科学的に分類されていることを知りました。
早速アマゾンで買って本を読んでみたら、なんだこれ凄い当てはまる…
エレイン・N・アーロン博士の定義です。敏感過ぎる性質を持っている人もいるということを知って早速セルフテストを行ってみたところ、23項目中21項目当てはまっていました。
当てはまらなかったのは、カフェインの項目とびっくりするの項目だけでした。カフェインは中学生くらいから勉強の時に飲んでいたので慣れてしまっているのだと思います。眠眠打破を飲んでも眠れてしまいます。びっくりは、人が近くにいるのが気配でなんとなくわかるので、声をかけられても驚かないだけです。
あくまでこれもセルフテストですし、甘えだ、信憑性がないという方もいるかもしれませんが、私は、エレイン博士の言葉でいう、レッテル貼りを行うことでむしろ安心したのです。
ちなみに、HSSのテストも当てはまっていたので、私はHSPでHSSということになるのだと思います。
好奇心旺盛で活発で外交的ですが過敏です。
HSPだという自分へのレッテル貼り
自分はHSPだ、と思うことで、自分にそういうラベルをはって分類するといいますか…
そういうHSPという枠に自分をつっこむことになると思うのです。詳しくはエレイン博士の本にあります。
これって、自分はHSPだから、みたいな…悪く言えば言い訳に使えてもしまうからあまり一般的には良くないと思われています。
でも、自分って周りと比べてオカシイ、病気だ、などと言われてきた私たちには、たまには、自分のせいではないことにすることも大切なのかもしれません。
自分の努力でどうにか改善して矯正して、みんなと同じくらい鈍感にならなきゃいけない、そういうわけじゃないんだ。そういう性質なのだから、自分はオカシイ悪いという前提をひっくり返して、こういう性質の自分だからじゃあどうしようか?と考えていくことが大切なのだと。
逃げ出したと思われたくなくて、苦手なこともなんでもできるようになって乗り越えることがカッコイイんだと思ってましたけど、そんな必要はなかった。大丈夫で得意な人がやればよかった。私は私が得意なことをやればよかったんです。
自分にオカシイを貼るのをやめて、自分が得意なことをやってみんなの役に立って、自分も含めてみんなで楽しく生きていくために。
そして、もしかしたら同じことで苦しむだれかのためになるかもしれない。
サイカ 2016.04.25
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初めまして。自分も適応障害の診断を受けて現在復職にむけて休職生活を送っているものです。自分も全く似たような感覚で最近自分はHSPだということがわかって少し荷が軽くなってきました。自分もこのブログを励みにしたいと思いますので、ブログたのしみにしています。
あおやまさんこんにちは。コメントありがとうございます。
適応障害と診断されたのですね。お疲れ様です。ゆっくりお休みになられてください…!
HSPだとわかるだけで気分が軽くなってきますよね。ああ、自分がおかしいわけじゃなかったんだ、と思えるのは大切だと思います。
応援ありがとうございます。私はまだ適応障害になった環境を抜け出せていないのでお役に立てるかわかりませんが、あがいている姿を記録していきたいと思っています!