そんな言い方しなくてもいいのに!HSPの傷つきやすさと言葉




きつい言い方をする人っていますよね。私はきつい言い方をされるのがとても苦手です。しかし、自分が傷つきやすいタイプなのはわかっているので、きつい言葉をいう他人の「あなたが気にしすぎ」を真に受けてしまい、最終的に「敏感な自分が悪いんだ」にたどり着いてしまいがちです。最近思うことがあったのでちょっとまとめてみようと思います。

きつい言い方をされた時の反応

非HSPの通常の反応

怒られる

カーッとなって、怒られたことで頭がいっぱいになる

言い方が悪い、など「自分以外のせいにする」

(反省して、自分の非「も」振り返って認める)

自分以外のせいにするという段階の後に、自分の非について「も」振り返って認める段階が出てきます。これがいわゆる「100%自分原因説」などで言う、自分にも何かなかったか振り返る行動ですよね。

(例)私の反応(HSP)

怒られる

過激な言い方や表現に反発するのではなく、ショックを受ける(=「そこまで言わなくても…」)

そこまで言われるんじゃやっぱり自分に原因があるよね、と反省して自分の非「から」振り返る

(しばらく時間が経ってから、そういえばあの人だって言い過ぎじゃない?!と怒りが湧いてくる)

カーッとなるというより、ショックを受けるのです。「ええー!?そこまでいうー!?」みたいな感じです。怒られたことより、言葉で傷ついたショックのほうが大きい気がします。そして、相手への怒りが真っ先に湧いてこないので、まず内省します。そこまで言われるんじゃ自分に非があるよなって凹むのです。そして早ければ数時間、遅くて2日くらい経つと、徐々に怒りが湧いてきます。「私が傷つきやすいとしても、いくらなんでもあの表現はないんじゃない!?」と。

言葉に傷つく、ということ

私が臨床心理士に言われたのは、事実(本当に価値があるのかないのか等)でどうのではなく、自分が言葉で傷ついているということをわかって、認めておいたほうが良い。まず感情を落ち着ける。それから次のことを考えると良い」ということでした。

事実ではなく「言葉で傷ついた」を認める

例えば、昔の話ですが…私がわからないなりに一生懸命作った論文の話をすると。
途中でアドバイスをもらおうかと思ったら全て完成させてから持って来いと言われ、いざ全て出来上がってから見せたら、ある年は「これは出す価値の無い論文だ」と言いましたし、別の年は「これは論文ではない、ただの報告書だ」と言いました。ぶっちゃけ、そんなきついことを全部できあがってから言うならもっと早く言って欲しかった。

先程の青字の部分にありますけども、私の中では「事実」と「傷ついている」の部分がまざっていました。
相手の言っていることは確かに正論なので自分の反省すべき点ばかりです。自分はそんな価値の無いものを作るダメなやつで、先生にそこまで言われるなんてもうどうしたらいいんだ、と凹んでいました。凹んでいたというより、治ってきていた適応障害が復活してショックで再び人としてダメになるところでした。

そこで、先ほどのアドバイスをもとにして…事実はどこまでなのかを考える前に、まず自分はどこに傷ついたのかを明らかにしておこうと思いました。私は「ソフトな表現でも十分自分は反省できるので、そんなキツイ表現をしないでほしかった」ということがわかりました。HSPだからなのか何なのか知りませんけれども、ちょっとしたことで簡単に凹むし傷つく過敏なタイプなので、価値が無いとまで言われなくても、この論文で何が言いたいかわからない、程度の表現でも十二分に凹むのです。

ちなみに、私は特に35歳以上の男性の方のメールが苦手です。なんでそういう書き方するんかな!?とイライラしてしまいます。心を込めろとは言いませんけど、なんかイラッとくるのです。

次回記事:そんな言い方しなくてもいいのに!(2)きつく言うことに慣れている人の言い訳


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ABOUTこの記事をかいた人

綵夏(サイカ)

 2014年の夏に「抑うつ状態の適応障害」と診断され、治療を始めました。熱中症でぶっ倒れて救急車に乗ったことがあります。現在は新たな環境で別のストレスに悩んでいます。
苦手なことを一生懸命頑張らなくても、得意な好きなことでもうるさく言われないくらい稼げて、趣味に理解のある人とパートナーになれて幸せな人生を送りたいなあと思って試行錯誤の日々を送っています。
 他人の気持ちに敏感すぎる人(HSP&HSS)。敏感だけど外交的で好奇心旺盛なタイプで、引きこもりたいけど孤独なのは寂しいからイヤなのです。