前の記事では、怒られた時の人の反応について紹介しました。今回は、ついきつい言葉を言ってしまう人の言い訳についてまとめてみます。うーむ、こう見ると色々あるんですね。実際に私がその人たちから聞いた話が中心になるので、足りない情報もあるとは思います。
きつく言うことに慣れている人の言い訳
ちょっと、こちらのページ(怒られ方と、その捉え方)を読んでいて、う、うわああ…ってぞっとしてしまいました。「怒られないためにはどうすればいいのかを考えればいい」とか「そのための究極の方法は「仕事ができるようになること」。仕事ができて、誰からの文句もなく失敗もなければ、誰も怒ったりはしないでしょう」とか書いてあります。確かにおっしゃることは合ってます。でも、それは非HSPのビジネスマンの理論です。合ってますが…が…HSPには無理です。ぞっとします。どんなに仕事ができようと、重箱の隅を突く人はいるのです。
①非HSP・鈍感な人に慣れているタイプ
私の場合は上の先輩がとてつもなく鈍感でした。注意されてもなんのその。締切破りも全然彼の精神にはダメージがないようです。鈍感の鏡なのです。先生はそれに慣れているので、つい厳しい表現を用いる、というのはあるでしょうね…。
②人が傷つかない言い方を知らないし、傷つく相手が悪いと思っているタイプ
他にも、いままで周りの人に鈍感な人が多くて、それを言っても気にする人が居なかった、というのはあるでしょう。私の友人の一人は、中学生の頃、「おとなになったら○○にいこうねー!」と話していたら、「それまで友達だったらねー!」と返してくれました。すごいな…ショックを受けました。そんな表現をする人がいるのか、って。ジョークのつもりなのか?って。
ちなみにおとなになってからこの話をしたところ、本人は「えっ、あたしそんなヒドイこと言った?!記憶が無いんだけど…」だそうです。ちなみに「社会に出てから散々言い方については注意をされて随分丸くなったつもり」だそうなので、昔は人を傷つけない言い方というものを知らなかったそうです。
③方言できつい口調になるタイプ
ある地方の出身者は、東京に出てきて大学の友人に「なんでそんなにいつも怒っているの?」と言われたそうです。どうやら、怒っているつもりはなくても口調がきついので怒っているように聞こえるのだそうです。自分の地元では皆がその言葉で話しているので気付くこともなかったと。
ある人は、自分の地元が横浜の下町なので、つい口が滑ってしまうと言っていました。江戸の下町にあたる地域が出身の友人も「下町育ちなのでつい口を滑らせてしまう」と言っていました。下町にはオープンマインドにあっけらかんに述べてしまう何かあるのかもしれません。下町育ちは話が面白く饒舌なタイプが多いですがポロッと言ってしまう癖はよく見られます。
④★★★きついことを言うのが相手のためだと思っているタイプ
これは今までの中で一番やばいです。①や②、③と複合型のことも多いです。自分は善意で言っているつもりなので、相手から傷ついたと言われるとキレるのです。とても厄介です。
①+④・・・例えば、超鈍感な学生たちと向き合っている先生は言葉がきつくなることが多いです。「おまえそんなことばっかり言ってると人生失敗するぞ!」とか、「絶対どこかで挫折するぞ」とか「絶対落ちる」とか。相手は10いっても3くらいしか聞かない連中なので、とにかく沢山きつく言うしかありません。甘やかしたらダメだからキツイ言い方で厳しく接さないといけないとおもっています(実際はキツイ言い方=厳しくすることではないのですが…)。
この手のタイプに「そこまできつくいわなくてもわかるのでもう少し柔らかくいってほしい」と伝えると、(A)わかって対応を変えてくれるタイプと、(B)人によって言い方を変えるのは面倒くさいし出来無いのでそっちがそういうものと思ってほしいタイプがいます。
②+④・・・基準が自分にあります。相手の為を思って「ちょっと言い方は悪いかもしれないけど」言ってあげたのだから、つべこべ言わずにありがたく受け取りなさいよというタイプです。料理に置き換えるとわかりやすいです。わざわざ作ってあげたんだから味付けとか文句言わずに食べなさいよ作ってもらえるだけありがたいでしょということです。このタイプは結構逆ギレします。基準が自分にあるので、相手がどう受け取ったかよりも自分がわざわざ思いやりをもって行動したのに受け取らないなんて、という反応をしてきます。とても危険です。
そもそもきつい表現って?
そんな言い方しなくてもいいのに!という言葉を作ってみよう(笑)
まず、一回だけのことなのに、それを毎回やっているという前提で「絶対」「いつも」という言葉をつけて一般化すると、きつくなります。例を見るとかなり不愉快になると思います。
例)「いつも」忘れ物をする
例)「絶対」面接で落ちる
1か0かのような表現を使うとさらに不愉快にできます。
例)「価値が無い」経歴
例)「何もしていない」時間
例)「無駄」なこと
もっと不愉快にするためには、未来の予言を取り入れましょう。
例)絶対面接で落ちる「はず」
例)何もしていない時間の積み重ねが「後に響く」ぞ
絶対的で極端な表現を取り入れるとかなり相手にショックを与えられます。一生などの表現は変えられないという絶望を与えますし、あんただけのような限定表現は孤独を感じさせられます。
例)「一生」そのままでもいいのか
例)そういうことを言うのは「あんただけ」よ
そしてトドメに否定を入れましょう。
例)行くところは「どこにもない」
例)我慢する「ほかない」
例)だから「ダメ」なんだ
もやもやしているときは、こんな表現を言われた覚えはないか確認してみましょう!!私は「絶対」が大嫌いです(笑)
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